めぐみ 引き裂かれた家族の30年

(C)Safari media LLC 2004
”報道“では伝えきれない、拉致事件をめぐる、両親(かぞく)の痛切な30年(ドキュメンタリー)。 1977年、当時13歳の少女がある日、忽然とその姿を消した。思いもかけない悲劇に見舞われた両親は、ただひたすら無事を信じ、手掛りを求め、身を切られる思いで待ち続けた。実に30年もの時の重みに耐えながら…。最愛の娘・めぐみさんを、その手に取り戻すため、今現在も国際的犯罪と闘い続ける横田滋さん早紀江さん夫妻の軌跡を描く、衝撃のドキュメンタリー。
公開日
2006年11月25日(土)
監督
クリス・シェリダン パティ・キム
脚本
クリス・シェリダン パティ・キム
撮影
クリス・シェリダン
出演
(ドキュメンタリー)
製作年
2006
製作国
原題
ABDUCTION: THE MEGUMI YOKOTA STORY
上映時間
90
INTRODUCTION
1977年11月15日朝、学校へ出かけた当時13歳の横田めぐみさんが忽然と姿を消した。それから30年。娘の生存を信じ続け、娘を取り戻すための果てしない闘いの日々が続く。1997年、日本中で起きていた奇異な失踪事件の数々が線となって繋がり、失踪事件の全貌が明らかになった。それは、「北朝鮮拉致事件」として真相が明らかになったのである。クリス・シェリダンとパティ・キム監督夫妻は、アカデミー賞受賞監督であるジェーン・カンピオンを製作総指揮に迎え、衝撃的で感動的なドキュメンタリーを撮った。拉致問題解決に奔走する横田さん夫妻への密着取材、報道や記録資料、関係者の証言によって、その30年の歳月を映像で紡ぐ。脱北した北朝鮮の元工作員、アン・ミョンジンの証言や、拉致実行犯から聞いたという、めぐみさんの拉致の理由、生々しい輸送船内での状況、そして自身の平壌でのめぐみさんの目撃証言。世界各国の映画祭では、観客から最も支持を得た作品に贈られる「観客賞」を多く受賞した。そして、本年度アカデミー賞ドキュメンタリー部門最有力候補として各紙で報じられている。
STORY
1977年11月15日、新潟に住む13歳の中学生・横田めぐみさんが、下校途中に行方不明になった。両親の横田滋・早紀江夫妻も、公開捜索に参加するなど、あらゆる手段で探すが行方はわからなかった。事件から2年後、日本海側で頻発したアベック失踪事件の新聞記事が早紀江さんの目に留まる。北朝鮮が関与した拉致事件という疑いは、1997年に北朝鮮から脱北した元工作員の証言によって立証された。横田さん夫妻を中心に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」が発足されるが、拉致問題解決への動きは遅々として進まない。そんな中、小泉純一郎総理の初訪朝によって、北朝鮮は初めて拉致の事実を認めるのだった。心無い人々の中傷、ニセ遺骨問題や孫娘キム・へギョンさんを使った北朝鮮による揺さぶり。そんな中で、「もう一度、娘を抱きしめたい」という気持ちだけが、供に70歳を越えた夫妻を支えている。
CASTING
●横田滋/横田早紀江 横田滋/1932年生まれ。徳島県出身。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(通称「家族会」)の代表。横田早紀江/1936年生まれ。京都府出身。滋さんが日本銀行広島支店から新潟支店に転勤となり一年余り経った1977年11月15日、長女めぐみさんが北朝鮮による拉致被害を受ける。同時期に新潟や福井など日本海側で頻発していたアベックの蒸発と北朝鮮との関りをスクープした1980年1月の産経新聞の記事をきっかけに、横田夫妻は北朝鮮による拉致への疑いを持ちはじめる。そして1997年、脱北した北朝鮮の工作員の証言により、その事実がようやく確認される。実に失踪から20年後のことである。同年3月「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」を発足、以来その活動の中心的な役割を果たしている。 ●増元照明 1955年生まれ。鹿児島県出身。拉致被害者、増元るみ子さんの弟。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」事務局長。姉・るみ子さんは、1978年8月12日、鹿児島県で、交際中の市川修一さんとともに失踪。同年7月7日には福井で地村保志さんと浜本富貴惠さんが、7月31日には新潟で蓮池薫さんと奥土祐木子さんが、それぞれ失踪。1年半後に、北朝鮮による拉致事件の可能性を初めて示した産経新聞の記事となる。1997年、北朝鮮の元工作員アン・ミョンジン氏が、ピョンヤンで市川さんを目撃したと証言。それをきっかけに、横田さん夫妻たちとともに「北朝鮮による拉致被害者家族会」を発足、2005年4月に家族会事務局長に就任した。
配給会社
20世紀フォックス映画

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